リクルートスーツなんか糞食らえ!!

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記事を読む 〜リクルートスーツは、「黒系」を選べ!!〜

リクルートスーツが普及した理由の一つとして、インターネットがあると思います。

Googleのcmを見ると、Googleの検索機能のすごさを見せつけられ、本当に驚かされます。しかし、検索機能で得られる情報はとても狭いです。多くの人は上位に出てくる検索結果しか見ません。つまり、上位に出てくる検索結果は影響力が高いということです。

ということで、今回は検索して上位に出てきた就活の記事を取り上げます。2014年と古い記事ですが、「就活 スーツ」と検索して3番目に出てきました。上位に出てくる記事は多くの人に読まれ、参考にされるものです。今回はそんな記事を読んで考えを述べます。

 是非下の記事を一読してから、本記事を読んでください。

toyokeizai.net

 結局リクルートスーツ

この記事の導入部で次のことが書いてあります。

各大学ではキャリアセンター主催の就職セミナーや講演が開催され、実質的には現3年生の就職活動は始まっている。これからリクルートスーツを買う学生は多いが、どんなスーツにすればいいのか悩みは多い。
 今年から就活解禁は3月、選考開始が8月になるので、冬物と夏物を合わせると3着は必要になる。ネクタイも数本あったほうがいいだろう。今回は就活生のリクルートスーツに関する質問に回答する。

要するに就活生が何を着ればいいのかを教えてくれる記事になっています。

しかし、リクルートスーツは悩むほど難しいものではありません。広告の写真をみれば歴然ですし、大手のスーツ会社に行けばリクルートスーツはセットになって売っています。

そして記事を読まなくても、タイトルを読むだけでどんな格好をすればいいかわかります。副題も切ない文言になっています。

リクルートスーツは「黒系」を選べ!!

服装で目立とうとしてはいけない

選択肢があるようで、ない

タイトルから既に残念な気持ちにさせてくれる記事ですが、意外にも「スーツの色は黒だ」とは言っていません。

色は黒、濃紺、濃いグレーの中から選べば問題ありません。

「就活のスーツは黒だ」という印象が広がっていますが、意外にも就活ビジネス側の人々は濃紺も濃いグレーもありなようです。

しかしスーツの色は黒以外も推奨している割に、スーツの柄に関しては厳しいです。

たまにストライプのスーツを着た就活生を見かけることがありますが、ストライプはやめたほうが無難です。

ストライプは派手な柄ではないと思います。一番柄の中で無難なストライプを否定することで、柄は無地以外の選択肢を与えないようにしています。

そして、ネクタイに関しては次のように言っています。

派手すぎない色やデザインで、清潔感があればどんなネクタイでもかまいません。就活では赤系と青系で80%以上となっています。服装で目立つ必要はありませんが、ネクタイは戦略的に色や柄などを選ぶことができます。

一見、ネクタイは自由と捉えられますが、「派手すぎない」、「赤系と青系で80%以上」、「戦略的に」という言葉で、制限があるように見せています。これでは、スーツもネクタイも自分で選ぶことはできないです。

ストライプスーツの異常な否定

ストライプスーツを否定する際、次のように言っています。

就活の目的は何でしょうか。内定を獲得することであって、気に入ったスーツを着ておしゃれを楽しむことではないはずです。「何を着たいか」ではなくて、「何を着たら内定を取れるか」を考えてください。

なぜか、現在の社会はおしゃれすることを否定的に見られがちです。

おしゃれをすることは身だしなみの一つだと思います。清潔にすることは許されるのに、おしゃれという身だしなみの上級テクニックは認められていません。おしゃれ=生意気だと考えるのは男性視点からくるものなのでしょうか。(世の中が男性社会なので)外見よりも中身で目立つべきという発言は、おしゃれではない男性からの発想でしょうか。

そして、ストライプスーツを否定するために、次のように面接官の反応を3つだけに分類し、マイナスの反応だけを取り上げました。リクルートスーツはストライプスーツとは違い、「リスクはゼロ」だと主張しています。

ストライプのスーツを着て面接に臨んだ場合、面接官はどのように思うでしょうか。面接官の反応は次の3つに分けられます。

①「周囲とは違ってストライプスーツは素晴らしい」とプラスの評価をする。
②学生の服装に興味がないので、プラスともマイナスとも評価しない。
③「就職の面接にストライプスーツとは常識を知らない。派手で好感の持てない学生だ」とマイナスの評価をする。
どのケースが多いのか、調査したことがないのでわかりません。そこで、それぞれのケースの確率を3分の1としましょう。

筆者がプラス、普通、マイナスと勝手に分類し、どういう考えの人が多いのか調べていないにも関わらず、この記事ではマイナス面だけを大きな確率かのように扱っていました。実際の割合がどのくらいなのか、採用担当者にアンケートしてみたいですね。

結局どうすればいいのかわからない

いかにこの記事では、就活で着る服を限定しているかがわかったと思います。それと同時に中途半端な選択権を与えていることに気づいたでしょうか。

そして、ネクタイの戦略について、いくつか例を挙げています。スーツは「正解」がある中、ネクタイだけ例外で「これだけパターンがあるよ」と言われても就活生は戸惑うだけだと思います。

たとえば、私が取材したある金融志望の学生は、みずほ系の会社に行くときは青系のネクタイを、三菱UFJ系に行くときは赤系のネクタイを締めました。会社のコーポレートカラーに合わせたのです。

一方、会社説明会から最終面接までずっと同じネクタイだったという学生もいます。自分を相手に印象づけるために見た目が変わらないようにしたそうです。

また、ネクタイを数本用意しておいて、訪問先企業の雰囲気に合ったものに締め換えたという学生も知っています。

化粧品会社の異例事態も例として挙げています。

化粧品会社を志望のある学生は、面接が終わった後に、「化粧品会社志望ならば、次回はもう少しおしゃれな格好をしてきなさい」と言われたので、次の面接ではブレザーにグレーのパンツをはいて行ったそうです。この学生は化粧品会社の内定を取りましたが、これは一般的なケースではありません。

おしゃれな格好をするのは、一般的なことではないみたいです。

そして、クールビズという「難しい状況」に関しては次のように言っています。

夏の服装については考え始めたら切りがありませんし、余計なストレスがたまるばかりです。この件については、就活生を混乱させないように経団連などの経済団体、または業界団体などが統一見解を発表するでしょう。こうした団体の統一見解に従ってください。大学のキャリアセンターは各方面から情報収集していますから、服装について相談すればきちんと対応してくれます。

正解がわからないものに関しては、「統一見解」が重要みたいです。

これらのように曖昧なことを言われると、不安な気持ちになります。スーツに関しては正解があると主張したばかりに、ネクタイやクールビズなどの正解がわからないと言うと、学生は自分で選択できなくなってしまいます。

終わりに

広告以外に検索結果にも影響力があると思い、今回上位の記事を取り上げてみました。企業の宣伝以外にも、このような所でも「一般的な考え」というのは浸透していくということを実感しました。

しかし、この記事では「黒」以外の色も推奨していました。この記事も固い考え方をしていますが、それ以上に消費者側の頭が黒しか選択できないほど固くなっているのではないかと思いました。